2.シュテックラー二浴現像とは何か?

Googleで検索したりしていろいろ情報を仕入れてみると、どうもシュテックラー二浴現像というのが良いらしいぞということで、さらに詳細な情報を求めるのですが、これがよくわからない。検索にひっかかってくる日本語のサイトのいくつかに拠れば、邦語文献としては中川一夫『現像引伸のうまくなる本』(朝日ソノラマ社現代カメラ新書No.8)という現在絶版の書物に解説があるらしく、そこに書かれているのはだいたい次のようなものらしいのです。

 1.高感度から低感度まで各種フィルムの現像時間が同一で大丈夫。
 2.露光の過不足は現像の過程で調製され、ほとんど同一に仕上がる。
 3.現像液は2ヶ月間保存でき、1リットルで10本反復して現像可能で、使用限度まで
  同一の現像時間でよい。
 4.高解像力で粒状性が良好。

う〜む、良いこと尽くめではないですか。例えば4本用タンクにいろんな感度のフィルムを入れてもちゃんと現像でき、おまけに一度現像液を作ると2ヶ月間使い回しがきくということですね。さらにさらに高解像力で粒状性に優れるとくれば、これはやるっきゃないですよ。

その処方というのは以下の通りです。

[A液]
  水            750cc
  メトール           5g
  無水亜硫酸ソーダ      75g
  水を加えて        1000cc
[B液]
  水            1000cc
  ホウ砂             10g


記載されている説明に拠れば、どのような種類のフィルムでもA液、B液とも3分30秒から4分でOKであるとのこと。このあたり、ホントにうまくゆくのかなあ...
ともあれさっそくヨドバシカメラで薬品を購入。メトールはちょっとお高いですが少ししか使いませんし、、まあたいした値段ではなく、ホウ砂なんかは近所の薬局にもおいてありました。家にあったデジタルのクッキングメーターで計量した薬品をお湯に溶かし、一晩寝かせて翌日、100のフィルムと400のフィルムを同じタンクに入れて現像。A液B液とも24℃で3分30秒。定着が終わり、ネガを見てみると...

Next